田村です。
今回は経済学の用語でも紛らわしい、「代替財」と「補完財」の違いを学んでいきましょう。
代替財の意味と具体例
初歩的な確認ですが、経済学において財とは商品やサービスを指します。
なので、代替財とは漢字の通り、「代替できる性質を持った財」を指します。
それでは、代替財は何を代替するのでしょうか。
それは、「特定のニーズ」です。
例えば、牛肉と豚肉は、「肉を食べたい」というニーズを満たせるので、お互いが代替可能です。
しかし、「今日はすき焼きにしたい」と思った場合はどうでしょうか。
すき焼きは普通、牛肉を使いますよね。
なので、「すき焼き用の肉が欲しい」というニーズで見た時に、牛肉と豚肉は代替財の関係ではありません。
このように、牛肉と豚肉はニーズによって代替財になる時もあればならない時もあります。
というわけで、代替財に関してはニーズの点だけ注意しましょう。
それでは、以下具体例を示します。
【代替財の具体例】
- 米と小麦製品(食料が欲しい)
- お茶とジュース(飲み物が欲しい)
- トランプとUNO(友達と気軽に出来るカードゲームが欲しい)
補完財の意味と具体例
先ほど、「財」の意味を確認しましたね。
「財」の意味が分かっていれば、補完財とは「補完し合う財」だと予想がつきます。
例えば、DVDプレーヤーだけが家にあっても液晶には何も映りません。
当たり前ですが、DVD作品があって初めてDVDプレーヤーは機能します。
このように、セットになって効用を最大限に高め合うのが補完財なのです。
【補完財の具体例】
- バットとグローブ(とボールとベース)
- 包丁とまな板
- バイクとヘルメット
ちなみに、野球の例のように、補完関係の財が3つ以上存在する場合もあります。
そういうのは、ドラゴンボールみたいなものだと思いましょう。
ドラゴンボールは、7つ揃わないと全く意味がありませんからね。
代替財と補完財の違いは?
ここまでで代替財と補完財の意味を掴んでいただけたと思います。
なので、代替財と補完財の違いはその関係性の違いだとご理解いただけたでしょう。
ここで、その関係性の違いを分かりやすさを強調してまとめてみました。
【代替財と補完財の関係性】
- 代替財の関係・・・あっちにするか、こっちにするか(別にどっちでもいいんだけど)
- 補完財の関係・・・2つ揃わないと意味がない
こうやって覚えておけば、まず間違わないと思います。
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 代替財は、同じニーズを満たせる財のこと
- 補完財は、セットになって初めて真価を発揮する
- 代替財と補完財の違いは、関係性の違いに注目して理解しよう
記事中にあるように、用語は分かりやすい特徴をとっかかりに覚えるといいでしょう。
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