田村です。
私のところには、「文章が中々うまくならない」という相談がよく来ます。
確かに、「ライティングの10個のコツを伝授します!さあ、記事を書きましょう!」と言われても、いきなりは書けないですよね。
なので、迷いなくサクサクこなせる課題があると、ライティング初心者はとっかかりが掴みやすいと思います。
というわけで、本日は最もシンプルで迷いようがないトレーニング方法である「写経」について解説します。
写経を真面目にやると、初心者の人でも短期間で2000~3000文字の記事を苦もなく書けるようになることは珍しくありません。
あなたが文章に対して苦手意識が強いなら、是非続きをご覧になってください。
それでは早速、写経について学んでいきましょう!
Contents
コピーライティングにおける写経って?
写経とは、意味はそのままでブログ記事やセールスレターをそのまま書き写していきます。
ちなみに、手書きを推奨する人は多いですが、私は手書きの写経はやったことはありません。
私の場合はワードで写経をやってます。
この辺は、自分の好みでいいでしょう。
ひとまず、写経をやる時は改行の位置や句読点、「」や” ”などの記号に至るまで、忠実にマネをしてください。
というのも、そこまでやった方がその人の文章感覚が自分に入ってくるからです。
すごい抽象的というか感覚的な話に感じたかもしれませんが、模倣は「その人の感覚を自分に取り込むため」に行うものです。
まあ、これはあくまで感覚的な話なので、あなたが効果を実感しやすいやり方で取り組んでみればいいでしょう。
写経はコピーライティングの上達につながるの?
写経は、コピーライティングに限らず、文章を書く練習になります。
というのも、野球でもサッカーでもピアノでも、「まずは先生のお手本通りにやってみて」と言われるのが普通でしょう?
物事を学ぶのに、模倣は基本です。
ちなみに、私の高校の同級生がプロのギタリストで活動していますが、「完コピは今でも時々やってる」と言ってました。
完コピとは、完全コピーの略で、CDのフレーズなどを完璧に再現して弾くことを指します。
そのプロギタリストの同級生は、「どこまで本人のニュアンスとサウンドに近づけるか、それが完コピの勝負所」とも言っていました。
これは私の想像ですが、「本人」がなぜそういうニュアンスで弾いているか、なぜそういうサウンドが出来たのか、そういう過程を考えることで色々と吸収できるものがあるんでしょうね。
このように、オリジナリティの追求をしなければいけないプロミュージシャンでも修行法の一環として「徹底した模倣」を取り入れています。
さて、「写経は文章力の向上に役立つか」に話を戻します。
ここまで見てきたように、「徹底した模倣」をすることで、少なからず相手の感覚を自分に取り込むことが出来るわけです。
また、実際に写経をやってみると分かりますが、ただ読んでいるだけの時より内容が何倍も頭に入ってきます。
なので、「何を書いたらいいのか分からない」という人ほど、写経はおすすめと言えるわけです。
コピーライティングの習得には写経だけでは不十分
それでは、写経は万能なトレーニング方法なのでしょうか?
残念ながら、写経だけでは不十分です。
というのも、学びというのは「インプット」と「アウトプット」のバランスで成り立ちます。
「アウトプット」をする過程で、「インプットしたもの」が頭の中で整理されて初めて「使える知識」になるわけです。
まあ、写経というのはある意味受動的な行為なので、自分で文章を考えるよりかは楽に感じます。
だからと言って、「写経を頑張っているから」を言い訳にレターの練習や記事更新をサボるのはやめた方がいいでしょう。
コピーライティングにおける写経の注意点その1・写経で学べる量は人によって違う
1記事を写経をして、どのくらいの学びが得られるかはあなたの知識量や感性によって変わってきます。
例えば、この記事でも本文に入る前に「キャッチコピー」を入れています。
キャッチコピーとは、読者の興味を惹いて記事の続きを読ませるためのフレーズや文のことです。
こういうキャッチコピーを入れずに、いきなり「写経とは・・・」なんてやってしまうと読者の離脱率が跳ね上がります。
というのも、基本的にネットユーザーは飛ばし読みをしています。
さっと見て、興味を惹くとっかかりがなかったらすぐに×を押してしまうのです。
「最後まで読んでくれれば分かる」とあなたは思っていても、ネットユーザーは興味が持てなかったら最後まで読みません。
なので、こういったメリットは必ず冒頭で伝えるわけです。
そういう背景のもと、私のほとんどの記事の冒頭にキャッチコピーが仕込まれています。
そういうキャッチコピーの知識がない状態で私のブログを写経しても、キャッチコピーの重要性に自分で気づける可能性は低いでしょう。
このように、あなたの知識が少ないほど、写経で得られる知識は少なくなります。
だから「写経をする前にまず勉強」と主張するブロガーもいるわけです。
だからと言って、そういう主張をする記事を見ると、
- コピーライティングの知識・テクニック
- ウェブマーケティングの知識・テクニック
- 人間心理の知識・テクニック
- コミュニケーション理論
「これらをパーフェクトに勉強してからでないと意味ないの?」って不安になりますよねw
正直、そこまでパーフェクトに勉強したらもう写経なんてしなくても自分でガリガリとアウトプット出来るんじゃないかな?
というわけで、話をまとめます。
多少は事前に知識を仕入れた方が、確かに写経の効率が上がります。
しかし、たかだか写経のために気合を入れて準備する必要もないのではないでしょうか?
それに、文章の言い回しや抑揚、リズムなどの「感覚」を取り入れることが写経の目的の1つです。
私としては、「自分が読者に向けてアウトプットしているつもりになること」を意識して写経して欲しいですね。
もう1つ付け加えると、写経をやりながら、「どうしてこの記事は魅力的に感じるんだろう?」と自分に質問してください。
そして、正解は出せなくていいので、自分なりの仮説が出るくらいは考えてみてください。
すると、何かの教材を読んでいる時に、「あの時考えた問題の答えはこれだったのか!」という瞬間が来ます。
確かに「知識を仕入れてから写経」もやり方の1つです。
しかし、「写経をしたから知識がスムーズに頭に入る」という考え方もあるのです。
もちろん、何も考えずにぼーっと文章を書き写しても効果は薄いのでそこは注意しましょう。
コピーライティングにおける写経の注意点その2・写経を頑張り過ぎない
先ほども言いましたが、学びはインプットとアウトプットのバランスが大事です。
写経を頑張り過ぎて記事更新が1週間止まっていたなんて事態にならないように気を付けましょう。
また、インプットの方法は写経だけではありません。
- 教材を買って読む
- セミナー音声を聞く
- 何かを調べて知識を増やす
こうしたインプットも日々大事にしてください。
まあ、基本的には「アウトプット>>>インプット」くらいの勢いでアウトプットが大事です。
というのも、何か1つアウトプットをする時には、頭の中が目まぐるしく回転します。
この時にインプットした情報と、今までの自分の体験とが統合されて文章の質が上がっていきます。
なので、記事の更新はペースを落とさずに、頑張ってインプットの時間を作ることが大事です。
写経は毎日やらないといけないものでもありません。
なので、写経は余裕がある時にちょっと時間を取るくらいがちょうどいいでしょう。
写経におすすめなブログとは
コピーライティングで写経と言うと、セールスレターを片っ端から写経する人もいます。
それはあながち間違いではないのです。
しかし、インフォトップなどの情報商材の場合、セールスレター以外の要因で売れていることもあります。
例えば、商材の販売者がすでにブランディングを確立している場合などですね。
したがって、煽りが強いレターなどは「その人だから許される」なんてこともあり得ます。
なので、情報商材のセールスレターを何でもかんでも写経すればいいってわけではないんですね。
そもそも写経というのは、別にコピーライティングのためだけの練習法ではありません。
それに私の相談者様の中には、「普段の記事でさえ書く自信がない」と訴える人もおられます。
最初に言った通り、この記事はそういう人をイメージして書いているわけです。
なので私としては、こんな基準で写経するブログを探すといいと思います。
- 文章を読んでいてストレスが少ない
- 直感的に分かりやすいと感じる
- 直感的に魅力的に感じる
- 何か上手い言い回しをしていると感じる
もしあなたが、普段の記事の質にも不満を感じているのなら、上記の基準でブログを探してみましょう。
写経講座まとめ
それでは、本日の講座をまとめましょう。
- 写経は、ブログ記事やレターをそのまま書き写す行為。
- 写経は、手書きでもワードでも、自分の好きな方法でOK!
- 模倣は、その人になりきってやると、「感覚」を取り入れることが出来る。
- 事前に知識があった方が一回の写経で学べるものが多いのは事実。
- 逆に、写経をしていたからこそ、教材の内容がスムーズに頭に入ることもある。
- 「写経のために勉強する」というのは極端で本末転倒ではないか?
- 結局、学びはアウトプット>>>インプット。写経を頑張り過ぎないのも大事。
あなたがブログの記事更新で行き詰っているのなら、この記事を参考に写経をしてみるといいでしょう。
また、コピーライティングについて基本的なことをまとめた記事もありますので、是非ご覧ください。
【参考記事】
それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
私に何か相談したいことがあれば、遠慮なくメッセージをくださいね。
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