田村です。
いつも定時には仕事を終えるのに、周囲を手伝って残業していかなければならない・・・
そんな理不尽な職場は数多くあります。
「お前らの要領が悪いからだろ!俺は帰るぞ!」
みたいな態度で意地でも定時で帰るのも1つの手ですが、よくない反動がつきものです。
そこで、以下のことを考察して記事にしました。
- 職場の人間を敵に回さない心がけとは
- どうすれば定時で帰りやすくできるのか
- 理不尽な職場でも前向きに日々を送る心がけとは
この記事を読んであなたが少しでも前向きになれたらと思います。
定時で帰れない理由とは?
なぜ、多くの会社員は定時で帰れないのでしょうか?
もちろん、超絶ブラック企業が確信犯的に終電まで社員をコキ使っているケースもあるでしょうが、その場合は過労で倒れる前に早く転職しましょう。
問題は、自分の仕事が終わっているのに、「帰るの?みんな頑張ってるのに?」と圧力をかけられる日本の悪い伝統が発動する場合です。
私の考えでは、こうした圧力が発生する原因は、「人間は自分の間違いを認めない性質があるから」です。
【参考記事】
自分の間違いを認めない人の心理とは?相手を傷つけないメッセージの伝え方!
「え?“自分の間違いを認めない性質”と残業の強制になんの関係があるの?」
実は、めちゃくちゃ関係があるんです。
まず、人間は自分が間違ってないことにするために、めちゃくちゃなロジックをひねり出すことは珍しくありません。
なので、残業を強制する人たちは、要領良く仕事を終わらせて定時で帰ろうとするあなたを見て、以下のようなロジックを考えます。
- 自分の要領が悪いと認めたくない・・・あなたがズルをしている
- 自分の能力不足を認めたくない・・・あなたに与えられた仕事が少ない
- 残業を頑張ってきた自分は間違ってない・・・間違っているのは協調性のないあなただ
このように、残業を強制してくる人たちは、「自分は間違ってない!」という「感情」が先にあります。
なので、正面から正論を言っても無駄なんですよね・・・
また、そういう人たちは自分の間違いを認めないだけでなく、定時で帰る人の評価を積極的に下げようとすらします。
定時で帰る人ってやっぱり評価が下がるの?
定時で帰りにくい職場において、頻繁に定時で帰っていると、評価を下げられる可能性は高いです。
その根拠は、以下のグラフにあります。
引用元:内閣府・ワークライフバランスに関する意識調査より
このグラフを見れば分かる様に、労働時間が長い人ほど「頑張っている」「責任感が強い」と思われる傾向にあります。
そして、あなたの職場が定時で帰りにくいということは、こうした傾向を持った同僚や上司が多いということです。
そんな中で、
- 労働時間の長さと頑張りは比例しないよ!
- 責任感を持って定時までに仕事を終わらせているんだよ!
と主張したところで逆効果でしょう。
なぜなら、そうした主張を真っ向からぶつけることは、相手の間違いを指摘することと変わりません。
なので、先ほど説明した「自分の間違いを認めたくない心理」が相手の中で全開になります。
いやもう本当に、思考停止で雑用を増やして頑張っている気になっている人を評価するのやめて欲しいですよね・・・
というわけで、そういった職場で定時に帰るための方法を考えていきましょう。
定時で帰りたいなら、職場の関係改善から
定時で帰るためには、何か早く帰る口実を作るのも手段の1つですが、それだと「定時で帰りにくい」という問題がずっとついて回ります。
なので、どうすれば「定時で帰りやすい職場」を作れるかを考えていきましょう。
そのために最も堅実な方法は、「理解者を見つけ、教育すること」です。
どういうことか今から説明しますね。
まず、定時で帰りたいのに帰れないあなたは、仕事の要領が良い人のはずです。
ということは、周囲にはあなたに仕事のやり方を教えて欲しいと思っている人がいる可能性も高いです。
なので、上から目線にならないように注意しつつ、周囲の仕事をそれとなく手伝ってみましょう。
すると、こういう反応をする人が見つかることもあります。
- え?何?それどうやってるの?
- なんでそんなに早いの?
- ○○ってどうやったらいいの?
こういう人が1人でも見つかったらチャンス到来です。
さりげない親切のフリをしつつ、その人の要領の悪さを改善してあげましょう。
そしてその人の作業終了時間が早くなってくると、「あれ?仕事が終わったのに帰れない・・・」とあなたと同じことを思い始めます。
こうなってくると、味方が1人増えますよね。
1人でも味方がいるのといないのとでは、帰りやすさが全然違ってくるものです。
また、「あ、ごめん。今日は○○さんの相談にのる約束をしてるんだ」など、定時で帰る口実のバリエーションが増えます。
もちろん味方は1人より2人、2人より3人と多い方がいいです。
ですが、あまり派手な行動をすると目立ちます。
なので、まずは1人目の理解者を作ることに全力を注ぎましょう。
ここで1つ注意点ですが、世の中には助けてもらえることを権利だと思っている人がいます。
【参考記事】
上記の記事を見てもらえば分かりますが、以下のような人が該当します。
- 強者は弱者を助けないといけないと思っている
- よって自分は助けてもらって当然と思っている
- 「今日は○○してくれないの?」などと言い出す
- 依存心がめちゃくちゃ強い
こういう人にうっかり手間をかけると、延々とたかられるので気を付けましょう。
まあ、今までの人生経験に照らし合わせて、上記の特徴を意識すれば大よそ見分けはつくと思います。
さて、定時で帰れない職場に入ってしまったあなたは「貧乏クジを引いた!」と悲観的になっているかもしれません。
あなたはそんな職場で色々と不愉快な思いもされたでしょうが、その経験をバネに前向きに生きる考え方をお伝えします。
定時で帰れない職場で学んだ方がいいこと
定時で帰れないことに悩んでいるあなたは、こうしたことを思っているかもしれません。
- 定時に仕事が終わったのになんで帰れないんだ!
- 上司が間違っている!あいつが間違っている!会社が間違っている!
- 理解者を見つけて教育なんて、なんで俺がそんなことしなきゃならないんだ!
確かに、間違っているのは明らかに会社側です。
ただ、「間違っているのはアイツらだ!」という思考にとらわれている間は、何も学びがないんですね。
というのも、最初に言った通り、人は自分の間違いを認めたくない本能を持っています。
なので正面から相手を論破しても相手の感情がたかぶるだけで、何もいいことがありません。
というわけで、「相手が間違っている!」と言いたくなった時こそ、「相手のために何ができるか」を考えてみましょう。
「はあ!?そんなことをやって何のメリットがあるのさ!」
あなたがそう思うのも当然ですが、ちゃんと意味があります。
まず、他人を変えるって、めちゃくちゃ難しいんですよ。
「長時間労働こそ美徳」と思っている職場の人たちに悩んでいるあなたなら、すぐに理解できるでしょう。
しかし、自分の行動は変えようと思えば変えることが出来ます。
そして、あなたの行動が変われば、相手のリアクションも変わるのです。
そのうちに、意外なきっかけでお互いの妥協点が見つかったり、和解出来たりします。
こういう経験をすると、コミュニケーションのスキルがレベルアップしたのを実感できますよ。
「で、具体的にはどんなことをやるの?」
とあなたは思ったかもしれません。
私の場合ですが、当時働いていた介護施設では職場をこまめに綺麗にすることから始めました。
また、天気がいい日は利用者を散歩に連れて行ったりしました。
決してサービス残業なんてしませんでしたが、こういうことだけでも周囲からの評価ってかなり変わったんですね。
当時の職場は秩序も崩壊していてかなり劣悪でしたが、こうやって心がけを変えただけで大分働きやすくなりました。
それに、気持ちも前向きになったので、介護の仕事に手を抜いてた頃よりもかえってブログ更新に熱が入るようになったんですね。
それ以来私は、不愉快な経験は何かを学ぶために与えられた宿題だと思うようになりました。
あなたも、定時で帰りにくい職場に縛られていることを、何らかの宿題だと考えてみましょう。
もしかしたら、定時で帰りにくい空気は改善できないかもしれません。
しかし、宿題に取り組んで得た学びのおかげで転職のチャンスを掴めることだってあり得ます。
なので、何か学びを得られる可能性の高い思考を普段から意識してみましょう。
まとめ
それでは、今回のまとめです。
- 人間は自分が間違っていると認めたくないので、定時で帰るあなたが間違っていることにしたがる
- 労働時間が長いほど、「頑張っている」と思う人が増えるのは統計でも明らか
- そうした間違った価値観を正面から指摘しても、相手の感情がたかぶるだけ
- まずは理解者を見つけて教育しよう。味方が増えると帰りやすくなる
- 「相手のために何が出来るだろう?」とあえて考えてみよう。学びを得るきっかけになる
定時で帰りにくいという日本の悪い慣習に腹が立つのは分かります。
しかし、周囲への不満をつのらせるだけでは、事態は改善しないしあなたも成長出来ません。
この記事を通して、あなたが少しでも前向きに日々を過ごそうと思ってくれたら幸いです。
また、私は単にブログで稼ぐ方法を教えるだけでなく、ビジネスを通して前向きに生きる思考も伝えたいと常に思っています。
プロフィールにてその理念も書いてあるので、一度ご覧になっていただきたいと思います。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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